― 民間プール利用の現状と、子どもたちを守るために ―
こんにちは。土井かずよし(日本維新の会 大東・四條畷支部支部長/四條畷市議会議員)です。
令和7年9月定例議会は、9月1日から18日までの会期で開かれました。

私は一般質問で「入札・契約について」「学校の水泳授業について」「学校再編について」の3項目を通告していましたが、時間をいっぱいに使って「学校の水泳授業」について再質問を重ねることとなり、残り2項目は持ち越すことになりました。
◆学校プールから民間施設へ
近年、学校プールの老朽化や維持管理の課題を受けて、四條畷市の小学校では民間の温水プールを利用して水泳授業を行っています。
インストラクターが水中で児童を指導し、先生はプールサイドから安全確認と評価を行う形です。
先生方からは「水質管理の負担が減った」「安全確認がしやすくなった」との声もあり、一定の教育効果が認められています。
しかし、その一方で私は議会で重要な課題を指摘しました。
現在利用している民間施設の一部が旧耐震基準(昭和55年以前)で建てられた建物である点です。
契約書には「耐震適合」の条件がなく、災害時の避難訓練も児童を対象に実施されていません。
万が一の地震などで事故が起きた場合、学校・市・施設のどこに責任があるのか明確でなく、国家賠償法にも関わる重大な問題です。
◆市長の答弁「聞き及んでいなかった」— 安全をどう守るか—
私は今年4月に教育委員会へ「施設が旧耐震基準時代の建物である」旨を伝えていました。
しかし、市長は6月に契約を締結。議会で「この事実を知って契約したのか」と尋ねたところ、市長は「聞き及んでいなかった」と答弁しました。
そのうえで、「危険性をはらんでいる内容であれば協議を行うべきだった」とも述べており、今後は改善に向けた検討が進む見通しです。
◆次年度契約に向けて求めること
私は、子どもを安心して送り出せる環境こそ、本来の教育の基盤であると考えています。
そのため、次年度の契約においては
・新耐震または補強済み施設のみを利用
・代替施設の確保
を求めています。安全性を第一にした契約・運営体制への転換が不可欠です。
◆命を守る授業へ
水泳の授業は、泳力を伸ばすだけではなく、「水中で身を守る」「仲間を助ける」ための学びでもあります。
四條畷市の子どもたちが安心して水に親しみ、命を守る力を身につけられるよう、これからも現場の声を聞きながら改善を求めてまいります。